火閻魔人 奥瀬サキ

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2008年12月に幻冬舎・バーズコミックスより全シリーズと書き下ろしを収録したコミックスが刊行されました。
以下はジェッツコミックス収録分の感想。

鬼が関わる事件を専門に請け負う事務所がある。その所長である発火能力を持った白髪の魔人・桃源津那美の物語。
まだそれほど書き込まれていない時の絵柄ですが怪しい雰囲気はよく出ていると思います。どっちかというとこのころの絵が読みやすいので好きだったり。格闘ものとオカルトものをミックスブレンドした内容で、今見ると描かれた時代のブームを体現している内容だなあと思いました。
敵のキャラはいうにおよばず、主人公、その知人・スタッフ等、実に変わった特技や性癖を持つ人たちばかり。キャラの設定や性格づけが個性的で、特に吸血鬼と主人公の攻防戦がツボでした。謎が多く、キャラ同士の会話にも想像力がかきたてられるものが多かったのも印象的でした。続きというか続編「支配者の黄昏」が出ています。

奥瀬サキ
バーズコミックス全1巻/幻冬舎
ジャンル:オカルト・アクション/好み度:★★★★★
備考:火閻魔人(ジェッツコミックス収録分)・支配者の黄昏(ウィングスコミックス収録分)・書き下ろし