シチリアの苦い果実 他ハーレクイン3件 

シチリアの苦い果実 (ハーレクインコミックス)
冬木るりか ルーシー・モンロー
大富豪の令嬢だが自己評価が低く引っ込み思案の大富豪の令嬢と有名な実業家の青年の話。ファーストコンタクトでは純粋な意味で各々相手に好意を持つ二人。その後ヒロインのあずかり知らぬところで、ヒロインの祖父と実業家の間にある取引があった。祖父の孫娘を思っての、だが空気を読んでいないというか間が悪いというかな行動で、本来相愛になりそうな二人がすれ違うってかんじかな。まあヒロインの気質からいって祖父の行動がなければ自然消滅もありそうな二人だったけど。前フリ的エピソードを挟みつつ話を進める構成はけっこう読みやすく作中イライラすることもなく楽しめた。令嬢ものの王道な話ゆえにHQを読み慣れた人ならありがちな話かな、やっぱ。

砂漠の夜の誘惑 (ハーレクインコミックス)
宮本 果林 キャロル ・マリネッリ
砂漠の国の王族で自国の医療技術の進歩に熱心な外科医の青年と、父の借金のため青年の国の医療機関で助産師として働くことになったヒロインの話。交通事故に遭遇し協力して妊婦と赤ん坊を救ったことをきっかけに出会った二人。一夜を共にし結果ヒロインが妊娠、避妊具を使用しての交渉だったのでヒロインの子は自分の子ではないと思いこむ。青年の妊娠に対する疑惑からのすれ違いとか王族の継承問題にヒロインの子を巻きこむとかハーレクイーンならではの雰囲気と恋愛展開が堪能できる作品。ロイヤルものは好みなのかなあ。絵は豪奢でちょい古めな印象を受けるがそれが却って話にとても合っている。

シークと結ぶ初恋 (ハーレクインコミックス)
 佐柄きょうこ
考古学者の女性は発掘現場で発掘のパトロンであるシークと出会い恋に堕ちるもすれ違いから破局。12年後考古学のパーティで二人は再会する。そんな始まりのHQロマンス。結婚するも後に離婚していた双方。パーティーをきっかけにまた男女の関係になるが。すれ違いすれ違いを重ねつつ互いの思いを知ってハッピーエンド、かな。男性が嫉妬したり女性が逃げたりと定番の展開。他作品より男性側の気分が悪くなるような身勝手が少なかったのが良かった。あちらの国の衣装の姿が綺麗だった。。