図書館の騎士団 大須賀こすも

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唯一図書館があり様々な分野の人類の知識を有する小都市は、その知識の集積により周辺諸国から絶えず狙われていた。図書を守る騎士団長と上級司書の戦いの物語。
男たちが陽気に酒場で酒を酌み交わすシーンからはじまり、ある伝令を受けた青年はそれまで談笑していた人間たちを殺していく、というシーンからはじまる。戦争状態の話ではわりと見られるシーン。切った青年は実力はあり無駄のない現実主義者で常に最前線に配置される人物のよう。癖はあるが部下の信頼は厚いってかんじかな。一方で図書館に舞台がうつりそこに勤める女性に焦点があたる。騎士でもある彼女はその知力でもって書物を活かし軍の戦略に携わるよう。
つまるところこの二人を軸に中世時代の戦争を描くのかな。戦いの火種が図書館、財や利権でなく膨大な知恵が価値ある、という構図は興味深いと感じた。

大須賀こすも
バンチコミックス全3巻 / 新潮社
ジャンル:青年・歴史 / 好み度:★★★☆☆