離島に住み、複葉機による空輸業を営む女性・みくらは、他界した祖父が残した遺品から、彷徨う幻とされるエレキテ島の存在を知る。祖父の遺品からの調査やいくつかの島人の証言を得る中で、自らも偶然島と遭遇し、島を追うことを決める。
繊細かつ独特な情景描写は変わらず圧巻、牧歌的な情景の中に無機物と女性の組み合わせのスタイリッシュさが見事。話はまあ骨格だけ見るとありきたりだがそれでも引き込まれる力量はさすがというべきか。特に、潮に乗って漂流していると思われる島の足跡を追う描写がかなりツボだった。
完結して、というか続きがちゃんとでるといいなあ。
鶴田謙二
講談社コミックスDX全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・アドベンチャー / 好み度:★★★★☆