日頃の素行や家庭環境からか周囲の大人たちからは煙たがられつつも育ての親・恵子とともにそれなりに平穏な日々を過ごしていた少年・黒川鉄也。そんな中美少女の転校生が。そしてその夜、異形の者に恵子を襲われ主人公にも身の危険が降りかかる。その場面に転校生が登場し、自分の血を飲み主人公も異形のようになれば恵子を助けられると言う。結局主人公は右腕だけが変化しなんとかその場を切り抜け転校生と行動をともにすることに。
突然変異体をめぐるバイオ系SF設定、主人公巻き込まれアクションの典型的な始まり、主人公に危害を加える側に対抗する組織の中に招かれ現在の状況や両親が死んだ原因などが明かされていく流れ。望まぬものの力を手に入れた主人公が決意し成長していく過程も主題の1つか。
どれをとってみても王道ながら読ませる内容であるのは確か。キャラの描写がうまいのかね。
作画技術はまだまだこなれていないのかバトルシーンがわかりづらかったりや外観・屋内図がやたらだだっ広く感じたり安定しないのが難といえば難か。というかマガジンというよりチャンピオン系列の絵柄のような気がしないでもない。
柴田ゆにか
少年マガジンコミックス全3巻 / 講談社
ジャンル:少年・SFバイオアクション / 好み度:★★★☆☆