大ヒットした1作から作品が描けなくなったイケメンの絵本作家、作家の恋人で故人だがネコに魂が移った女性、絵本作家と同居する人の良い男性、絵本作家の担当編集者が綴る恋の物語。
イケメン絵本作家の青年と、見た目はムサいが温和で牧歌的で家事能力が高い青年と同居しており、後者がネコを拾ってくる。で、部屋で飼うことになったのだが、その猫は実は絵本作家のかつての恋人で死亡した女性の意識が入っており、という設定。
この話のとっかかりは文で書くと長くなるタイプなんですが、実際読む場合はわりとすんなりと入っていけると思います。ちょっと込み入った物語の背景を示すために冒頭の話の進みがゆっくりですが。
単に女性が猫になったってだけでなくある条件を満たせば元の女性の姿になれるって設定もありでエピソードの手数は多いと思います。恋愛方面は男性2人・女性2人の四角関係な構図のよう。なんとなく4人が他者の言動を見たり聞いたりして、言外に感じる表情とかいろいろ感じるモノローグな描写がなんとなくツボに入ってしまいました。
なんというかどの登場人物も好感が持てるのは恋愛にガツガツした印象が薄いからかなあ。まあその分、うろうろじたばたしている印象が強く、この辺が個人的に好みなのかも。
栗原まもる
講談社コミックスKISS 6巻 / 講談社
ジャンル:女性・恋愛 / 好み度:★★★★★
どうも掲載誌での連載は終了したようで、他に拾ってくれるところを探しているようですが・・・。どうなるんだろう。