停電少女と羽蟲のオーケストラ 白木苺 / 二宮愛

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人の目が光を失った時代。人は蛍と呼ばれる者と契約し、命を渡すかわりに光を得ることができる。青年灰羽と「停電」の蛍の少女ネムの物語。
ドラマCDが原作のようです。和風というか江戸時代の日本のような舞台。ある日人の目が見えなくなった時代。人は蛍と呼ばれる者と契約して、蛍に生命力を渡すことにより目が見えるようになるという設定。
主人公の青年灰羽は捨てられた赤子で、「蛍」のネムが彼を拾い以来いっしょにいる。ただ、灰羽は目が見えないままなのに契約を交わしたときのようにネムは灰羽の命を吸い続けているらしい。それでもネムの命は先細りのようで、灰羽はネムを生かそうとしネム側は複雑な心境らしい。
語尾にらしいばかり付けてますが世界設定が本当にわかりずらいのです;主人公2人の状態が、順当な契約を交わしていないためか、もともとネムが「停電」と呼ばれる光を灯す能力がなくなっていたからかもわからんし、彼らが身を寄せている村と医者の設定もよくわからない。設定が独特すぎてついていけず故に物語自体はあまり楽しめていないという。単に私の理解する力が乏しいからなんでしょうが・・;
和風ゴシック(変な表現ですが)のような雰囲気、いわくありげで儚げで互いしか見えていなくてすれちがっている、みたいな2人のやりとりや心情描写には魅力を感じるのですが。

原作:二宮愛 / 作画:白木苺
ガンガンファンタジーコミックス全4巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・和風ファンタジー / 好み度:★★☆☆☆