蟷螂の檻 彩景でりこ 


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時代は昭和の戦後まもなく。 地方の名家を舞台にしたジュネ系愛憎劇BL。
家の跡取りとして育てられた主人公、彼の父に溺愛され座敷牢に匿われる妾腹の兄、
主人公に歪んだ執着を持つ主人公の従者、父の死後兄の世話役となった青年。
このあたりが物語の主要人物のよう。ちなみに兄はこどものような行動をする人。
主人公は父の関心は兄に奪われ母は自分に厳しく精神を病んで死亡。
父の死後、家の重責はのしかかるけど、財産とかの権利はもらえない。
従者にはいけない行為を教えられたりでいろんな意味で不憫。
兄と主人公が歪んだ関わりになるかと思ったら
組み合わせ的には従者×主人公で世話役×兄ぽい?今後変わるかもしれんけど。
時代と舞台背景ゆえに閉鎖的というかドロドロというか不毛というかな話。
割れ鍋に綴じ蓋というかなんというか。この手の話が好きな人にはたまらんかなあ。
絵は雰囲気があるし、歪んだ情愛とか欲とかを含めた人物描写が巧いと思う。

彩景でりこ
onBLUEコミックス1~ / 祥伝社
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★★☆☆