ミクロネスト-帝都農工大学 微小生物学研究室-をAmazonで見る
世間で話題のミドリムシを研究対象にしている偏屈で優秀な大学院生の元に
少女の姿をしたミドリムシが現れる。大学の微生物研究室を舞台にしたお話。
ミドリムシやクマムシが少年少女の擬人化形態で、しかも魔法少女ばりの
見得を切っての悪者退治とか突き抜けた展開あり、微生物学の基本知識の蘊蓄あり、
おそらく現実でもけっこうあるんだろうなな、教授との確執とか研究テーマの意義とか
現場の研究云々以前の実に世知辛い人間模様もあり、と盛りだくさんな内容。
いろんな意味でおなかいっぱいですわ。
主人公の偏屈ぷりはともかく、狭量な人物が多くて辟易するし擬人化たちの言動も
正視できない。ファンタジー要素もリアリティ要素も楽しめないタイプの話だった。
微生物蘊蓄だけは心のオアシスだった(笑)このあたりは完全に個人の好みです、はい。
作品としては要素盛りだくさんで読み応えがあるコスパ良な作品だと思う。
羽鳥まりえ
バンチコミックス全2巻 / 新潮社
ジャンル:青年・業界 / 好み度:★★★☆☆