正式なタイトルは「うちのママは巡査部長 生活安全課・黒川千明の事件手帖」
入婿の夫、双子の子供達と実母と暮らす主婦であり生活安全課に勤務する巡査部長の女性が
取り扱う事件はもとより家庭内エピソードも交えた警察官物語。
16年前刑事の父を通り魔に殺された主人公。そのとき既に現在の夫との子を身ごもっており
夫は入婿となり自分の実家で実母と子供達と暮らしている。
子供達が育った頃警官学校に入り警官となり4年経った現在から物語は始まる。
主人公が現在警察官として働くに至る経緯だけでも
わりと情報量があるが無理なくさらっと入れる構成はさすがというべきか。
家族に理解を得られるというのは僥倖だよなあと感じる。
始めのほうは題名にもある巡査部長への試験のエピソードも交え
ストーカーやDVなどの生活安全課担当の事件を解決するエピソードが展開される。
古都の真相を明らかにするミステリ要素はやはり面白く、それ以外でも
ドラマの見せ方やエピソードの手数の多さによりストレスが少なくかつ読み応えがある
作品になっているように感じる。
金子節子
ジュールコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:女性・ドラマ・業界 / 好み度:★★★☆☆