民俗学の大学教授と助手と女子学生6人は現地調査のため数十人しかいない村を訪れる。
猿田彦神を崇めるその村では50年間女児が一人も生まれていないという。
まあその村で起こる猟奇殺人劇なのだが、このテのジャンルだと奇妙な信仰が基軸となって
ることが多いけどこちらは信仰というより因習に近い気がする。
学生の中には真面目に学ぶためというより単位欲しさにというかんじの女性も多い。
定番で村人が女性たちを襲うわけだが、女性達を助ける側と女性達を狩る側がいるっぽい。
身の危険が及ぶ状況下で、関係や確執により彼女たちの中での諍いもあったり、
パニクって同士討ちみたいなことになったりと、
疑心暗鬼や保身や欲望による人間同士のエグい殺しあいみたいな展開に。
このタイプの話あるあるでおおむね村人たちは下衆の極みだが、教授も大概だし
女性同士の確執が墓穴という、多分に登場人物の強いエゴが見られる。
村内で人間を殺す者の目的が何かというのがミソなのかな。
室井まさね
バンブーコミックス全5巻 / 竹書房
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆