キス&ネバークライ 小川彌生 

恋愛とミステリを内包したアイスダンスストーリー。
幼少時、アメリカでアイスダンスを通して親しくなった少女・みちると少年・礼音。
当初みちるは母からフィギュアスケートを習いつつもアイスダンスに憧れていた。
で、アイスダンスをやっていた礼音と友人になりアイスダンスを二人で習い始めるものの、
家庭の事情で別れる直前くらいにダンスのコーチが不審死、どうもみちるがその死の現場を見た
ようだが、記憶が曖昧、かつ精神が若干不安定になっている模様。
数年後、みちるは怪我でフィギュアからアイスダンスに転向し、死亡したコーチの弟と
ペアを組むことに、一方礼音はアイスダンスをやめ別の道にいた。そんな二人が再会する。
・・・という感じかな。
アイスダンスを巡るスポーツものであり、登場人物の複雑なドラマもあり、
幼少期にあったコーチの死の真相とみちるの関係を巡るミステリもあり、といろいろ盛りだくさん。
アイスダンス要素に興味が持てなくとも、恋愛ドラマとミステリのほうで楽しめるかんじ。
少なくとも私はそうでした。著者のリアリティのある人物同士のやりとりの雰囲気とか
大仰でないけど目が離せない人間模様とか展開が見所かと。

小川彌生
Kissコミックス全11巻 / 講談社
ジャンル:スポーツ・ミステリ・女性・ドラマ / 好み度:★★★☆☆