全寮制の男子高校に入学した主人公の男子。
その学校はスカウト制で、寮に入った際同室になった同級生に
主人公は何で学園に呼ばれたのか聞かれるも、当人はその理由は不明。
訝しむ同室の生徒だが、そうしているうちに新入生歓待？イベントが始まり・・。
男子寮のノリが某緑の森の漫画を思い出してしまった；こちらの主人公は
どこまでもマイペースで細かいことは気にしない活発元気キャラ。
で、寮生達はどこかなにか普通じゃない・・？と思ったら
全員いわゆる超能力者で、学校がスカウトするのは超能力者のみという背景がわかる。
だが、主人公は自分が超能力者という自覚がなく能力も不明だった。
そんなはじまりの超能力男子たちのはっちゃけ学生寮コメディというかんじ。
基本的に寮生活におけるイベントとか事件とかといったエピソードが続き、
主人公が何の能力者なのかという探索も伏線のようである。
エピソードの組み方がちょっと定番と外れているなという印象。
その展開やエピソードをここに入れるのかという意外さが目立ったかも。
このある種のカオスさはある意味リアリティがあるとも言えるが。
キャラの中にはシリアスな背景があるものもあるが理解者もおり
胸糞要素が少ないのが個人的に読みやすかった。
毎日がお祭り騒ぎの青春コメディといったかんじで楽しめる内容かと。
今だと純粋な「超能力」設定って今では割と珍しいのかな～。
最後はちょっと唐突な終わりだったのが残念と言えば残念。
たぶん雑誌側の諸事情だろうけども。
たもつ葉子
あすかコミックスＤＸ全３巻 / 角川書店
ジャンル：少女・青春コメディ・ＳＦ / 好み度：★★★★★