餓えも寿命もない機械の体を持つ機械化人が支配階級となった未来の宇宙。貧しい者が機械化人になるには高額なパスを必要とする銀河鉄道に乗って無料で機械化してくれる惑星に行くしかなかった。母を機械化人に殺された星野鉄郎は謎の女性メーテルと共に銀河鉄道999に乗り込む。
特急の銀河鉄道の停車駅である惑星で鉄郎が体験したことを通して人が生きることにおいて大事なことは何かという命題が描写されています。強者が弱者をないがしろにする世界、貧しい中にも懸命に生きる人々、愛と悲しみの人間ドラマ。
こちらの常識はあちらの非常識。惑星ごとにかなり特徴的な制度や社会通念があってよくこういうの思いつくなあと子供心に感心した記憶があります(おい)物語のラストのナレーションがテーマを明確にするのに効果的でしたね。
機械化人が傍若無人で悪者というパターンが多いとはいえ機械の体を得に行く鉄郎が機械化人を非難するつー構図に、テーマ上の意図を感じたり。
美女と少年という構図は松本ロマンですよねえ(なんのこっちゃ)物語の性質上、駆け込み乗車のシーンがよくありましたが、10年間電車通学していたので間に合うかーというどきどき感がかなりリアルに感じられました...。乗りそこなったときを思い出して悲しくなったこともある(笑)
後に映画化、かなり後になってから外伝がテレビアニメになったりWEBアニメとしてもリメイクされました。ここ数年の間にかなりのタイトルが発表されててびっくりだー。WEBアニメは年をとったせいかあんまり感動がなかったり...。映像的には申し分ないけど。
1978年フジテレビ系放映全114話+特番3話/堪能度:★★★★☆
2002年WEB配信全6話/堪能度:★★★☆☆