300年前タットワ5世により幽閉された魔導士ルワンが復活し、タットワの子孫の王族が攫われる。義姉と妹を助けるため、ダート皇子は伝説の剣を持って砂漠へ赴くが...。
ソーサリアンシリーズと銘打たれたコミックスの1冊なのでファンタジーそのまんまな物語。1巻完結で駆け足な展開でしたがファンタジー冒険ものとしてはまずまず楽しめる内容。派手なアクションが多かったですね。主人公や彼にくっついている妖精ビナーなど負い目や心に傷を持つ設定があり、個人的にはアクションよりもその辺の描写が印象深かったです。人物が悩んだり怒ったり喜んだりする様は生き生きと描かれていました。個人的には妖精ビナーがお気に入りでした。ビナーは不吉とされる黒い肌を持っているため疎まれているのですが、ラスボスがビナーの肌の色にうろたえていたのにはびっくりだったなあ;ラスボスのくせして蚤の心臓かい、とつっこんでみたり。
沢田翔
ドラゴンコミックス全1巻/角川書店
ジャンル:ファンタジー/好み度:★★★★★