緑野原学園シリーズ 星野架名


緑野原少年(1) / 緑野原少年(2)

緑野原学園に通う高校生、彼方と弘樹、そして彼らの友人たちを中心に発生する様々な不可思議な事件を綴った学園ファンタジー。彼方は未知の力を内包した少年で、普通の人間ではありません。そのために超自然現象が身の回りでおこるというわけです。彼方の存在の秘密は、シリーズが進むほどに明かされていきます。
イマジネーションが掻き立てられる密度の濃いファンタジー設定と、めまぐるしいストーリー展開と常に動き回っているキャラクターたち。1シリーズの中でこれだけの設定が創れるというのは正直驚きでした。初期のころは論理的というか説得力があるなあと思った記憶があります。ただ、ファンタジー冒険を展開しているだけでなく、年頃の少年少女の不安定な心情、漠然とした不安、作者なりの自然環境の問題提起、永遠についての考察等が盛り込まれています。
最近文庫版として復刊したのですが文庫だけを読まれると収録順が時系列と異なっているためちと混乱するかも・・・;

星野架名
緑野原幻想/緑野原少年 /白泉社文庫/白泉社
発行(絶版):花とゆめコミックス/白泉社
ラピュタース流星群(全1巻)/Psiクロンシンドローム(全1巻)/弘樹-春咲迷路(全1巻)
彼方-まほろばフェスタ(全1巻)ルナティックシネマ(全1巻)/ヒューマンノーアの声(全2巻)ウインターロケット(全1巻)/青い銀河の夜明け(全1巻)