少年の午後 松山ずんこ


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恐竜とあだ名がつくくらいノロマな及川と彼をほっとけない小山の学園ボーイズラブストーリー。
主人公の小山は快活で面倒見がよく、及川は普段はトロいけれど、小山に迫るときはかなりすばやくなり、小山は人のいい性格が仇になって及川の積極的なアプローチに折れたというかんじのシチュエーションです。ストーリー重視タイプでボーイズ描写はちょっと本格的ですが作品中に占める割合は少なめ。エピソードや事件の構成がしっかりしているので結構読み応えがあります。キャラクターの心理描写も丁寧で、脇キャラも個性と役割が確立しているので、物語の雰囲気が「二人の世界」状態でないところが良かったです。
それにしても主人公の2人が、作者が同人時代に描いていたスポーツ漫画パロディの某キャラ2人に見えてしまいます(笑)実際、ボーイズ系はこの傾向が多いんですけどね。

松山ずんこ
ブレスコミックス全1巻/ヒカリコーポレーション
ジャンル:ボーイズラブ/好み度:★★★★☆