天使の父親と天使と人との混血である娘、天使と人間のハーフと傷ついた人間...ありふれた日常の中で繰り返される出会いとドラマを描いた物語。
えらく抽象的な説明でスイマセン;2タイトルは同じ世界観で話もつながっています。時間軸は「天使が還る日」→「奏」。この物語では天使がいて、たまに人間と恋におち人として生きることがあるという設定が作られています。ファンタジー要素は含まれていますが根っこは人間ドラマです。テーマは家族愛かもしれない。作者のシリアスな人間ドラマは痛いところがあるのが特徴で、この話もそうなのですが、読後感は良いと思います。作中で語られる家族間の問題は実際でも見られるものなのでうそ要素があってもそのリアリティさは損なわれていません。
困った人にお金を貸すために自分に借金をする父親に辟易する娘。これは一話目の話ですが、父親は「天使」故に慈悲深く、人助けをやってしまうという設定ですが、自分ん家が裕福でないのに人助けばっかりする人って実際にいるんですよね...。本人は偉いかもだけど家族はたまったものではない。
江ノ本瞳
天使が還る日/POE BACKS全1巻/ふゅーじょんぷろだくと
奏/白夜コミックス全1巻/白夜書房
ジャンル:ヒューマンドラマ・現代ファンタジー /好み度:★★★★☆