忍の世界に理想を見ていたカムイは、掟に縛られた現状に失望し抜け忍となる。追手をかいくぐりながら逃亡の日々を送る中、様々な人々と出会う...。
再放送でよく観てました。カムイのキャラが渋くてかっこいいのです(笑)憂いの表情が子供心に印象深かったですね。忍び同士の殺陣の描写のキレが良くて日本の武道を体現したような感じ。じっとためて一気に勝負が決まるというあれです。効果音の使い方が上手い。あと忍びの技などの解説も丁寧だったのも良かったなあ。
内容は今見たらかなりハードなものです;いや忍をモチーフにした作品はシビアな話が多いですが人間の心の闇の描写が妙にリアルというかなんというか。発表された時代も関係しているんでしょうかね。主人公カムイは純粋な心の持ち主っぽくて人の生死とか不条理な状況に悩むところが印象に残っています。「生きるため」になりふりかまわない人間の行動の描写がなにか哀しかった。
関係ないけどこの番組はサザエさんの前番組だそうです。うおー。
1969年フジテレビ放映全26話/堪能度:★★★★☆