近未来・科学テクノロジーは発達しつつも荒涼とした雰囲気の世界。何百年も前に絶滅したと言われている狼の青年たちの物語。
狼だけど人の姿にもなれる(もちろん狼本来の姿にも戻れる)という設定で、狼の安住の地?とされる「楽園」を探している主人公キバとその仲間が「楽園」の導き手となる花の娘チェザとともに楽園を目指すという展開。
平坦ではない追っ手を振り切っての旅の中でおこるドラマがメインかな。主人公たちもチェザも人の形だけど人じゃないという設定で、感覚や感性がちょっとちがう、という演出が妙に印象深かったですね。チェザって本来は花(植物)だから第一人称が「コレ」だしね;雰囲気も独特だったなあ。女神のごとく水面のごとく。
静かで容赦ないドラマ展開と、芸術と呼べる丁寧で繊細な映像が見所かと。彼らがたどり着いた楽園は、昔見たSFのいたたまれない展開を思い出します。ある意味平和なんだろうけども・・いやんな感じ(笑)
最後の4話はOVAだったせいか見ごたえがありました。難解な展開に頭フル稼働でしたが;オープニングの映像につながって?いたのには驚嘆でした。
2003年フジテレビ系放映26話/2004年OVA4話/全30話
堪能度:★★★★☆