朝鮮に伝わる貞女の鑑と謳われる春香の物語・春香伝をアレンジした物語。
ここでの春香は武芸が達者で正義感が強く、明るく快活な少女として描かれています。春香伝は恋物語のようですが、こちらは悪い代官を倒そう物語になっています。いや、恋愛系の話も予定されていたのかもしれませんが......。物語の構成としてはきれいにまとめられており、読み応えもあります。筆ペンで線が描かれており、水墨画のような雰囲気をかもし出しています。物語の展開上アクションが多いためか、2話目からペンに戻っているようですが(違っていたらすみません)。
掲載雑誌の休刊のせいか出版社の都合のせいか伏線を消化しないまま中途半端なところで終わっています。春香の父親ってやっぱ暗行御吏という設定だったのかな。あと吏の字を使っているのはわざと?
CLAMP
白泉社文庫/全1巻/白泉社
ジャンル:少女・冒険ファンタジー/好み度:★★★☆☆