オラトリオスケープ/仮想回廊 沢田翔

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ヒト文明が滅び去った世界。そこにはヒトが創り出した矮人たちとわずかに残ったヒトたちが暮らしていた。ヒト族の生き残りである螺旋と羅洞...そしてヒト族の秘密が眠る神聖神殿をめぐる人々の物語。
1巻は話が飛び飛びで物語に入り込みにくいですが、巻を重ねるごとに点と線がつながる構成になっています。前半の展開はゆっくりですが中盤あたりからぐっと話が面白くなっていったような気がします。明るい冒険活劇ではなく、かなりシリアスで人間関係が複雑な話でした。世界観やストーリー自体はけっこうありきたりながらところどころに作者の独自のセンスが見られます。
自分の一族が再び陽の目を見るために鍵となる少女を使って封印をとこうとする悪者とそれを阻止しようとする少年の戦いみたいな展開になっていたような。...なんか違う気もしますがおおむねそんな感じ(おい)。
オラトリオは6巻で一部完結し、「仮想回廊」はその続編シリーズになります。が、仮想回廊は続編といいつつ前シリーズを置き去りにして展開されている感じ。新キャラも増えたりで続編というより別作品という印象を受けます。長編を見越してのことだったのかなあ。
オラトリオの1巻に収録された「WARLOCK」は魔狼王風雲伝のプロトタイプ短編。沢田作品の中ではこれが一番好きだったり。

沢田翔
オラトリオスケープ/ウイングスコミックス/全6巻/新書館
仮想回廊/ウイングスコミックス/全2巻/新書館
ジャンル:冒険ファンタジー/好み度:★★★☆☆
同時収録作品:WARLOCK-ウォーロック-(オラトリオ1巻)