漂流幹線000 松本零士


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ある日、中学生・大山大の部屋に奇妙で美しい女性メイビスが訪れる。彼女に導かれるまま毎週末にダイヤにない、知らない異世界の駅へ走る列車へと乗ることになる大。列車に興味を持ったメイビスとそっくりのオトコマエ女性教師平田静子とともに異空間を渡る不思議な旅を続けるが......。
ありふれた日常を過ごし週末には非現実で不思議な体験をしその体験を心に残しまた日常へと戻る。銀河鉄道999をよりファンタジーっぽくしたような内容というべきか。999は長期間の旅ですが、こちらは日帰りの旅といった感じ(あれ?)主人公の体験と心情を通して生命というテーマを描いた物語です。主人公の旅以外に漂流幹線を調べようとする組織と、メイビスたちの攻防や、物語とは無関係と思われた人物も深く関わっていたという要素もあって読み応えがありました。メイビスたちの存在は何なのかを知るとなんとも言えない感慨が沸きます(話の始めの方でなんとなくわかりますが)。個人的には999より楽しめた作品でした。
少年画報社、大都社、扶蓉社から発行されてましたが今は絶版なのかなあ;

松本零士/扶蓉社全2巻ほか
ジャンル:少年・SF・ファンタジー /好み度:★★★★☆