ある俳優の舞台に魅了され演劇を志す少女七海の物語。
演劇業界を舞台にしたサクセスストーリーというかドラマというか。演劇というとガラスの仮面が有名ですがそちらとは違うアプローチで展開されていきます。いかに上手く役になりきるか演じるかというより演じ手の内面や個性を引き出すことが肝というかんじ。
映像とか演劇とか作り手側はこれだけ心を掘り下げ身を削るものなのかという衝撃がありました。舞台劇の深さや人物描写の濃さは秀逸なのですが、物語を楽しむという点では正直読むのが疲れる内容でした。掘り下げっぷりがすごすぎてついていけないし、壁にあたったときの描写が半端ない印象で。
話や人物関係のややこしさは連ドラのような印象。私個人の見解なので濃密なドラマを好む人にはクリーンヒットかなと。
猫山宮緒
花とゆめコミックス全4巻 / 白泉社
ジャンル:少女 / 好み度:★★☆☆☆