ティーン小説家・山川直樹は友人と20歳の誕生祝いをやっていた最中に、体の透けた、ド派手な男性が現れる。彼は楚凰と名乗り、自分の恋人・花命羅の100度目の生まれ変わりである直樹を連れ去ろうとするが...。
いわゆる輪廻転生ファンタジーです。花命羅が100度生まれ変わることになったのは、楚凰が創造主・光翔が創った世界にとって大事な「道」を壊し、楚凰が受けるべき罰を花命羅がかわりに受けたため。この「道」が何なのか、物語の終わりで明らかになっていきます。前世、そして今世の人間関係や、楚凰の設定にかなり萌えました。あと、光翔や楚凰、守護霊たちの和風で煌びやかな衣装も見るのが楽しみでしたね。本の装丁もちょっとおしゃれに作られています(つーか同人誌っぽい...?)。構成としてはメインストーリーのほかに、日常的な話とか、脇の守護霊キャラの、守護霊になる前の人生が描かれた番外編とかいろいろ詰まっています。おおむねまとまっていてくどい説明もなく、著者の作品のなかでは一番読み応えがありました。地球の浄化云々の設定と物語のオチはちょっといただけませんでしたけど。
水縞とおる
ノーラコミックス/全10巻/学習研究社
ジャンル:少女・恋愛・ファンタジー/好み度:★★★★★