一流の職人を志す青年・伊能安次郎が、様々な職人の元へ弟子入りし技を極めようとする過程を描いたシュールナンセンスコメディ。
ひとかどの職人に師事する主人公の視点から描かれるわけですが、その弟子入りする職人というのが、爪楊枝の溝彫り名人、ぬいぐるみ職人などナンセンスコメディらしい異色さ。
傍から見れば馬鹿馬鹿しいことを当人たちは真面目にやっている様、そこはかとなくダメ空気というか寂寥な雰囲気もかもし出されています。
まー期待を裏切らないノリなわけですが、いつもこういうネタをよく思いつくなあと思います。ほんとに。劇的なノリで笑わせようとしないあたりがまたツボでした。
これクロマティより前に発表されていたんですね。知らなかった。
野中英次
ワイドKCモーニング全3巻 / 講談社
ジャンル:青年・ギャグ / 好み度:★★★☆☆