アクが強いという表現も生ぬるい、強烈な個性を持つ主人公南ちゃんの生活を描いたアナーキーギャクストーリー。コネタの集合体のような構成です。
かっとばした南ちゃんの発言は毒を含みつつも笑いの底へ落としてくれます。じっとり陰気というより、どーんと突き飛ばされてあり地獄に入るがごとくな笑いというか...読んでみないと伝えきれない雰囲気の漫画です。絵はあまり上手ではありませんが、下手にごちゃごちゃ描いていないので見ずらいとまではいかないと思います。
脇キャラもけっこう強烈でいい味だしています。個人的に印象深かったのはお友達の小夜ちゃん。静かに毒を出して退路を断ってから追い込むタイプ...こわい。でもなんかかっこいいなあと。同人活動をしているお嬢さまという設定もすごい(活動ジャンルは時代を感じる...)です。専門用語の解説もさりげに笑えました。(1)と銘打っているのに続きが出てないようなのが残念。
花とゆめコミックス/1巻/白泉社
ジャンル:ギャグ・少女/好み度:★★★★★