大学生の晴彦は山中に祀られた社を壊してしまったことから、上杉の鬼の異名を持つ女性・柿崎胡蝶の霊が現代に蘇り、晴彦のもとに身を寄せる。
大学生の晴彦は山中でサバイバルゲームをプレイ中ぼろぼろの社を壊してしまう。ただならぬ気配を感じるもそのまま家に帰るが帰路の途中自分以外の人の気配を感じる。それは戦国時代、上杉の鬼の異名を持つ女性・柿崎胡蝶の霊だった。
胡蝶を祀っていた社が壊れ彼女が現代に復活、なぜか実体化もしているという設定。はっきりと彼女を認識するまでは誰かがいるという恐怖感がなんか印象的でした。
戦国時代の女性が現代に蘇ったということで、現代の文明に驚く様、特に「箱の中に小さい人が」なんかベタベタですがやはり抑えておくべきお約束か(笑)。
鬼と呼ばれる武将だったわりに温和なタイプで順応力もある胡蝶。主人公たちとの交流のエピソードは微笑ましくていいのですが、ストーリー自体は本当になにも印象に残らない平凡で微妙なものでした。まあ一巻完結だから無理ないのか・・。
著者は冨樫義博のご兄弟ということですが絵柄は天王寺きつねさんによく似ている・・。だからなんということはないのですが。
冨樫秀昭
REXコミックス全1巻 / 一迅社
ジャンル:青年 / 好み度:★☆☆☆☆