オートフォーカス 六本木綾


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カメラ好きの少女・美和を主人公にしたカメラと恋愛と日常の物語。
カメラ好きの主人公の少女は突然の母の再婚に戸惑う。そんな中フリーマーケットでカメラを売る少年に自分の主体性のなさを指摘される。そして母の再婚相手に会いに行くとフリマで会った少年は義弟だとわかる。
再婚話はあっさり解決し、その後すぐに主人公は幼馴染の男の子に告白され彼氏彼女の関係になるも、幼馴染と義弟と主人公の、ほんのりと三角関係な状態になる模様。表立ってというわけではないのですがなにげない日常の所作ややりとりでさりげなく描写されているというか。連ドラのような青春グラフィックちっくな雰囲気。
自分を主張しない周囲にあわせがちな主人公の、カメラを通した成長ものの要素とメインキャラによる恋愛模様とが主軸のタイトル。
登場人物のまっすぐで的を射た台詞とか、カメラで撮った写真が心情を投影するという表現がうまいなと思いました。ここ、というシーンでの見せ方も印象的。
あと好感が持てるキャラのつくりかたも好きでした。脇ではあっけらかんとした母親、穏やかだけどきちんと見ている父親はある意味理想の両親像かもしれない。
義姉弟の恋愛が本題なんだろうけど極端な展開はないです。自然で無理のない速度が好印象。

六本木綾
花とゆめコミックス全5巻 / 白泉社
ジャンル:少女 / 好み度:★★★☆☆