賞金稼ぎの青年チャーリーのもとにやってきたのは伯爵と名乗る端麗な悪魔だった。「チャーリーを幸せを守る」という父の望みを叶えに来た伯爵とチャーリーの共同生活が始まる。
L.Aで賞金稼ぎを生業とする青年チャーリーは反発していた父の訃報を知る。その直後住処に長髪黒髪の青年・通称伯爵が現れる。彼は悪魔であり亡きチャーリーの父の「息子が幸せに暮らせるように」という望みを果たしに来たという。
紆余曲折の末、父の思いを少なからず理解したチャーリーはなし崩しに伯爵との共同生活をスタートさせるという展開。
荒仕事を生業とする主人公を助けて守る悪魔の青年、その中で絆を深めるという流れかな。主人公が関わる事件はたいてい悪魔がらみで、事件の根本を見つけるのは主人公の担当、敵対する悪魔の始末は伯爵が担当という具合。
1話完結形式のファンタジー要素も入ったボイルド系バディものかな。大袈裟な表現は少なく洋画を見ているようなスタイリッシュな雰囲気。時々挟まれるコメディもおちゃめで全体の雰囲気になじんでいますね。
伯爵は悪魔ですが堕天使に近いというか人間に好意的というか客観的に見るタイプ。人が悪魔を呼びこむが憎悪などの負の感情では厄災になり、そうでない場合は天使にもなれるという伯爵のセリフが印象的でした。
全体的にきれいにまとめてあるなあという印象。
火祭将
ウィングスコミックス全2巻 / 新書館
ジャンル:少女・オカルトアクション・ドラマ / 好み度:★★★☆☆