ツインシグナル 大清水さち

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著名な科学者の父と祖父を持つ少年と、彼の兄として人間の細胞組織からヒントを得た特殊金属ミラで創られたシグナルを中心とした物語。
人間よりもロボットキャラが圧倒的に多い作品でした。少年漫画にしては心理描写がしっかり描かれていた印象があります。人間とロボットとの関係、またロボット故の苦悩とか喜びといったありがちな要素を見ごたえのある手法で表現されているところが特徴。個人的には主人公ロボットのシグナルを構成する「ミラ」の設定や、バグにより伸び縮みするという設定とか初期のシグナルの戦闘前のノリノリの口上がツボでした。あとロボットのネーミングも好きだったなあ。
はじめは田舎を舞台にしたほのぼのな展開だったのが話が進むにつれ格闘アクションを中心にしたシリアスかつ複雑なストーリー展開に変わっていきます(ついでに絵柄も変わっていく)。読み応えとか面白さといった観点から見ると後半の方がいいという人が多いと思いますが個人的には前半のほのぼの系の方が好みでした。話が進むにつれて山のようにロボット新キャラが出てきてほとんどキャラ漫画のようになってたのがいまいちだったせいかも。どのキャラも個性豊かで見ていて飽きなかったのですが。

大清水さち
ソノラマコミック文庫全11巻/朝日ソノラマ
Twin signal外伝呪われし電脳神/ガンガンコミックス全2巻/スクウェアエニックス
ジャンル:少年・SF / 好み度:★★★☆☆