主人公は、父の死により天涯孤独となり母方の親戚の青年の元に身を寄せることになる。親戚との出会い(正確には再会)から、自分の一族が魔法使いの類の力を持ち、主人公が次代の主であることを知り、過去に家族を失った過去を思い出すというはじまり。その後は、青年の探偵業の関係で関わる不可思議な事件を手伝っていくという構成。
魔法とか力を持つ史書の存在とかファンタジックな設定をベースにした恋愛とドラマが展開。美貌の後見人と幼く未分化な少女とのロマンスと主人公の運命の描写が魅力のタイトルかな。
事件の骨組みとか物語の核の構成はわりと綿密でしっかりしています。恋愛描写のほうはあま~い砂糖菓子という表現がぴったりの甘くとろけるシチュエーションと描写。読んでいるとちょい気恥ずかしくなるところもありますがやっぱりこういうほわほわな雰囲気はいいですね。
レディーはキラキラしたいかにも少女漫画な絵柄ですがこちらはメルヘンとというか西欧童話にぴったりといった感じの柔らかく万人向けな絵柄です。
もとなおこ
プリンセスコミックス全14巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆
こちらのほうが先に発表されたのかな。なんとなくめるへんめ~か~さんを思い出す絵柄だ。個人的にはこちらの絵柄のほうが好きかも。