未来の世界、人々を熱狂させるモータースポーツであるインモータル・グランプリ=通称IGPXを巡る物語。
IGPXとは3人一組のチームを組み、1組の相手チームとガチンコ勝負でコースを巡回し速さを競うスポーツ。といっても使うマシンは車ではなく、車のような走行タイプにも人型の戦闘タイプにも変形するマシン。故に早くゴールについたほうが先ですがコース巡回中はマシン同士の戦闘も出来意識的に相手をクラッシュさせるのも有効というルール。まあロボット戦闘とF1レースを足したようなスポーツなわけですね。
主人公のチームはたなぼたに近い状況で上位リーグに入ったチーム。前半は新参の主人公たちの快進撃を描いたレース、後半は攻めから守りの立場になった主人公たちのドラマが土台になっています。
マシンの性能とパイロットの腕とチームワークが要求されるスポーツってところでスポ根な展開あり、マシンといえば企業、その辺の大人な事情の展開、各々のキャラの人間ドラマ等々結構密度が濃いです。主人公のパイロットチームは男1人女2人の構成。ぼんやりと血気盛んなのとほんわかムードメーカーと。いいバランスかな。
レースシーンはかなりアクロバティックというか躍動感があるというかアメリカンテイストが濃いというか。まあこれくらい速い展開のほうが面白いですよね。人間ドラマのほうはまったり日本人向けだったりするんですが。主人公はパイロットリーダーの割りにぼんやりしているイメージがあるところが特に。人物描写が濃くなく万人向け、平たく言うと低年齢層でも受け入れられる感じですね。スポーツ系でよく見られるタイプのキャラが多いというか。
総じてエンターテイメントとしては質の高い内容かな。レース系というかスポーツ系の話はクサイ展開もあるので、苦手なほうなんですがこのタイトルはそれなりに楽しめました。
2005年テレビ朝日系放映全26話 / 堪能度:★★★★☆