球道くん 水島新司

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ノンプロの野球選手中西大介はひょんなことから赤ん坊を引き取り、結婚相手の看護婦愛子とともに育てることになる。「球けがれなく道けわし」と書かれた野球ボールを持ったその赤ん坊・球道はやがて成長し、ピッチャーになる...。超高校級の剛速球を持つ天才ピッチャー中西球道の物語。
赤ん坊のころから高校までの主人公の野球人生(のとっかかり)を描いているという構成は結構めずらしいなあというのが第一印象でした。そのため、他作品と比べてドラマ性が濃くなっている作品です。いわゆる泣けるタイプの漫画というか。描かれた時代と、何事にも一直線な主人公の個性のため泥臭さを感じますが、そこがこの作品の良いところなのでしょう。ラストが急ぎ足であっさり終わりすぎだったのが難点。この作品の主人公の球道は作者のお気に入りなのか、この後、「大甲子園」「ドカベンプロ野球編」等にも登場します。

水島新司
小学館文庫全11巻/小学館
ジャンル:スポーツ・少年/ 好み度:★★★☆☆