超高校級の投手・新田小次郎の、己の信念をつらぬく生き様を描いた物語。
めずらしく男前が主人公です(笑)そして登場するプロ十二球団全てが架空(オリジナル)の球団になっています。
物語は、主人公小次郎がドラフトによるプロ入りを拒否したことから始まります。くじによって自分の進路を決められることの不条理さを叫ぶ小次郎の台詞はそのまま当時のプロ野球制度の問題点を提起しています。また、作中ではドラフト制度が完全に廃止され、小次郎がプロに入ってからはプロの厳しさを明確に描写されています。光るボ-ルとか個性的なバッターとの対決とか漫画フィクションな要素もあり。読んでいて痛快な気分になる物語だと思います。
そういやいつの間にかドラフト制度が一部廃止(高校生除く)になりましたねえ。
水島新司
講談社漫画文庫全13巻他 / 講談社
ジャンル:少年・野球 /好み度:★★★★☆