両親の転勤を機に2年から学校の寮に入ることになった詠美は、入寮歓迎の裏儀式で男子寮に潜入しネームプレートを獲るミッションを受けることになる。同室の女生徒の手助けや入念な下調べ、そしてネームプレートを獲りに入った男子生徒の助けもあり無事にミッションを完了させる。
これを機に主人公は彼女たちと親しくなるという展開。ネームプレートを獲った部屋に住む男子は要注意人物と噂される不良系、同室の女生徒は美少女だけど、均整の取れた美しい肉体に目がないというキャラ設定が印象的でした。ぶっちゃけ某街金のCMのポスターのエピソードはインパクトがありました・・。懐かしいなあ(笑)
普通に面白かったのですが話の展開が唐突だと感じる部分がなきにしもあらず。単にジェネレーションギャップが原因かもしれませんが;特にしょっぱなの入寮ミッションエピソードはちょっとおいてかれた感が強かったです(恒例になっているという設定を思えばおかしくないんだけどねえ)
著者の作品のキャラはクールというか感情があまり表に出ないタイプが多いなあ。さりげない人間描写とかキャラ同士のやりとりの描写とか、けっこう好み。
主人公というのは無い構成なのかな。エピソードごとに主要登場人物から1人をフォーカスして物語が展開というかんじ。青春群像というには青くさくない、でも思春期特有の純粋さとか透明な雰囲気は確かに在る心地よい空気。
マツモトトモ
花とゆめコミックス全5巻 / 白泉社文庫全3巻 / 白泉社
ジャンル:少女・学園・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆