過去大規模な聖戦があった世界。聖職者のみで構成されるオカルト犯罪研究所・オーラム。オーラムに所属するシスターはかつての大戦の英雄である神父の探索を任されるが、探し人は記憶を失っていた。
世界を守るという信念のオーラム、政治的思惑のため腰が重い教皇庁、そして悪魔側の暗躍・という構図と、起こりうるであろう再度の聖戦に備え聖痕を持つ神父が招集されていくという展開。・・・上手く説明が出来ない;;
基本に忠実なダークファンタジーと言う感じ。スケールが大きめの話なので、序盤はストーリーが把握しづらいですが、話の大筋は寄り道なく、よどみなく進んでいるため世界に入りやすいと思います。
シリアス一辺倒ではなく、一般受けする系のコミカルな部分がわりと多め。重い話にコメディを入れるパターンは場合によっては蛇足以外の何者でもないことがありますが、この作品のコメディシーンは本筋のイメージを損ねず、重い雰囲気を和ませる役を担っていると思います。
登場人物は大変わかりやすいというか動かしやすそうだなあというキャラが多いです。会話のテンポが面白いと感じたのはこのあたりが要因なのかも。
絵柄には魅力があり、キャラの表情が豊かでアクションの構成も上手いです。
最後は割りと急ぎ足な展開だったのは否めませんが、まあちゃんとまとまっていると思います。
高冶星
ブレイドコミックス全3巻/マッグガーデン
ジャンル:少年 / 個人的好み度:★★★☆☆