交通事故で入院中、バカ食いしてしまい、1ヶ月に30kgも太ってしまった男性のコメディ。
太る前はイケメンで女性にもモテていたため、以前と太った現在との周囲の対応のギャップに驚き苦悩する様が妙に笑えます。自意識過剰で調子のいいときは調子に乗り、ダメな状況になると打たれ弱いという、個人的に、容姿を省いても(太っていようがいまいが)一番嫌いなタイプだからですかね。本当に容姿が良くなければ何も残らない人だな・・と・・。
後天性の肥満である主人公が、自分に対する周りの反応の昔と今の差にしばらく気がつかず、ぴしゃりと言われて初めて状況を把握するさまがなんともはや。先天性に太っている私にはある意味新鮮でしたよ・・。
まあ根性なしな主人公が元に戻れるのか否か、また人間的に成長できるのか気になる展開になっています。周囲の冷ややかな対応の場面も陰鬱さがなくコミカルに描かれているところも良。
ダイエットハウツーものとして読める内容だと思います。巻末に記録ダイエットの岡田斗司夫と著者の対談がありますが、こっちの方が正直面白かったり(笑)
食べたものを記録するというのは、ダイエット十番勝負(立花晶著)にもあったしそれ以前から一般的な食事制限の方法だと思ってたもので今話題になってるのがいまだに不思議だったり。
原作:鈴木剛介 / 漫画:高倉あつこ
バンチコミックス全3巻/新潮社
ジャンル:青年・ハウツーフィクション / 個人的好み度:★★★☆☆