お茶会同好会に所属する奈子たちは月夜の野外のお茶会を開催したところ、紅茶から2人の小さな「紅茶王子」が出現する。彼らは呼び出した人間の願い事を3つかなえるまで戻れないという。紅茶をメイン要素とした学園恋愛ファンタジー。
紅茶王子というのは特定の条件で紅茶から出現した小人のような存在で呼び出した人間の願いをかなえるという。まあアラジンのランプみたいなものか。願いの成就まで帰れないということで主人公たちとともに学園にいることになるという展開。
本筋のほうはまあ可もなく不可もなく。学園内の行事を絡めて人間たち同士と王子たちと人間との交流が描かれています。リリカルというかロマンス系というか女の子が好みそうな雰囲気だなというのが第一印象でした。恋愛や学園描写をからめ各々のキャラの成長もメインテーマなのかな。その過程の描写には共感しづらいところもあるけどね。
紅茶に関する薀蓄も多分に占められたタイトル。紅茶は奥が深いのねと思った読者もおおかったろうなと漠然と思った記憶があり。
続編というかその後の話にあたる「紅茶王子の姫君」も発表されました。ふと思ったけど著者の話は雑誌で読むほうが自分には向いているような気がしました。どうもコミックスで読むと疲れる・・。なぜだろう。
山田南平
紅茶王子 / 花とゆめコミックス全25巻 / 白泉社文庫全12巻 / 白泉社
紅茶王子の姫君 / 花とゆめコミックス全1巻 / 白泉社
ジャンル:少女・学園・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆
紅茶の薀蓄に関してはリアル(つかネット)でとりだたされていたという記憶しかなく。ネット黎明期のころだったからかいろいろ行き違いもあったんだろうな。ここまで大事になる前に編集側も気をつけとけばなあ、と思うこともありましたが。