魔法という力が溶け込んでいる現代社会。魔法は社会の中で育成・管理されている。魔法遣いの研修・試験を受けるために岩手の田舎から東京にやってきた女の子・ユメの物語。
能力は高いけどおっとりした普通の女の子が研修で知り合った人々や出来事を通して成長していく過程を描く...みたいな。この話の魔法は依頼者の心を感応することで正確に使える(依頼を果たす)という設定なので主人公と出会う人々の心理描写が丁寧に描かれています。
魔法が現実社会にあったらこんなかんじなのかなあという感じ。魔法というファンタジー設定はあるものの、内容は現実でもよく見られる普通の生活を描いている感じ。
自分が良かれと思ってとった行動でも相手にはそうでない場合もある。魔法という力は大きいからその影響力も大きい、というくだりが印象に残っています。タイトル通り、魔法を遣う意味を学ぶ主人公。
あと魔法描写も綺麗ですねえ。魔法遣いに支給される指輪の描写が特に。映像的にも心情的にもほっこり柔らかい気持ちになります。人間描写を観たい人にはお奨めの作品。
2003年テレビ朝日系放映全12話/堪能度:★★★★★