地球少女アルジュナ 

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樹奈は彼氏の時夫とバイクで海を見に行く途中、事故に会い重傷を負う。彼女は集中治療室で幽体離脱し彼女の精神は地球の憂うべき破滅を目の当たりにする。そして未来を開くなら命を与えるという少年の声に導かれる...。
一言で言っちゃうと環境保全問題提起アニメ。テーマ性が強くなおかつ映像も見映えがあるタイトルですね。
舞台は神戸。都市背景はどのあたりか判るくらい緻密で、地元の主人公たち登場人物も神戸なまり(方言)でしゃべってたりと、かなり現実に即した綿密なこだわりがあります。
リアリティある描写だなあと思ってたら、少年とジュナの宗教入ってる対話描写とかジュナが地球を救える存在で変身したりとかなんか世紀末モノっぽいファンタジーな展開に。
環境が壊れると生まれるラージャに対応するのがジュナの役目なんですが戦闘シーンはほとんど特撮のノリですね...。
ジュナがいろんな人との出会いとか世界の実情を経験し、彼女しか見えない視点で周りを見ることにより地球について考察することの繰り返し。自分が人に仇なすモノとして戦い続けたラージャの真の存在意義を見出すまで、積んでは崩しなジュナの思考描写は環境問題を解く過程そのままかもしれない。すぐに答えはでないというか。
トータルで見ると中々奥の深いタイトルです。都市型の普通の女の子(文明の中で生きる少女)が地球の環境の状況を文字通り五感で直接感じるという設定と描写が、環境問題をより現実味を持たせてわかりやすく訴えかけている感じ。人は経験のない教訓には耳をかさないという傾向が少なからずあるということを踏まえているというか。

2001年テレビ東京系放映全13話/堪能度:★★★★★