3つの魔剣を巡る壮大な抒情詩の第2部にあたる長編ファンタジー。光の剣、銀の剣を手にする運命を担う王女と王子の物語。
とある王国の王子と王女は薬草を取りに妖精の森に入る。迷い魔物に襲われる危機の中、王女は妖精の王と出会う、という件で始まります。
西欧系ファンタジーそのままの登場人物や魔物や妖精といったキャラクターが登場する本格的なファンタジー。クリスタルドラゴンより話がわかりやすく物語を十二分に楽しめる内容でした。
ほぼ著者のライフワークのようなタイトルだったのか、それなりに緻密な構成かな。最後のほうはちょっと息切れてるかんが無きにしも非ず。ファンタジーは長編になるとこんなもんかなあというのもある(笑)
独特かつ複雑に構築された世界観を描き続けてきちんと終了しているのはやっぱりすごいかな。
本編以外に後日談もしくは伏線回収の外伝・妖精国の騎士Balladを発表、またその続編としてロビン~風の都の師弟~も。というか三都物語というシリーズらしい。
中山星香
妖精国の騎士 / プリンセスコミックス全54巻 / 秋田文庫全27巻 / 秋田書店
妖精国の騎士Ballad / プリンセスコミックス2巻 / 秋田書店
ロビン~風の都の師弟~ / フレックスコミックスフレア / ほるぷ出版
はるかなる光の国へ / 秋田文庫全1巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆