戦時下のドイツが舞台。ヒモ気質の青年とその友人はある日大量の札束が入ったかばんを拾う。それを知人の女性に預け、いまなら兵役期間が短くなるという理由で従軍することになる2人。拾った金の使い道なんかを夢想して軍に在籍する彼らだが・・・。
男同士で皮算用で進路決めてがんばってバカやっていくって展開に、戦争という予期せぬ壁ができてくる・・という展開なんですかね・・。ずれてたらごめんなさい。どうも私には何度読んでもよく理解できないようです。
男性が読むとたまらなくいいと思う要素はあるんだろうとは感じるのですが、やっぱり私には登場人物に対する共感は難しいかな。いい意味で男くさい雰囲気と筆ペン使用のような絵柄が特徴。この絵柄で軍艦がきっちり描かれてるのはすごいわ。
あと朝になればいいことがある明日になれば快方に向かうって夜に思うシーンとか、読む側からは予想された、状況が一変し呆然とするシーンとか、ここ、という演出はうまいなあと思います。
じっくりゆっくり読めば味が出てくるタイトル。
それにしても大量のお金ってあっても戦時中にインフレで紙くずにならなかったっけ?とふと思う。戦時の歴史はかなり疎いので違うかもしれないですが。
黒田硫黄
アフタヌーンコミックス全2巻 / 講談社
ジャンル:青年 / 好み度:★★★☆☆