恋を知らない高校生里香は「恋とは何か」を隣の席の少年香川に尋ねる。恋愛という事象を探求する天然少女と不器用少年のラブコメ。
主人公の女子高生はいわゆる恋愛オンチ。恋愛のやり方がわからないというより恋愛という事象自体を理解できないというかんじ。わからないことは聞いてみようということで隣の席の男子生徒に質問をぶつけその解答から彼自身に興味を持った里香だが、という展開。
恋愛体質ではない女の子が慣れない恋愛的行動に奮戦するというより「恋愛」を検証・定義するという研究に近いアプローチが興味深かったり。感情じゃなく理論で理解しようとしているような。
正直普通の少女漫画の恋愛ものとはベクトルが明後日の方向にいっちゃってるなあと。でもまあそれでも検証を重ねるうちに思春期の少女らしい結論に至るわけですが。
花とゆめ系列らしいちょっと一歩ひいた形で表現された青春は読んでいて楽しいのです。こういうのがツボな私は非恋愛気質。
ささだあすか
花とゆめコミックス全２巻 / 白泉社
ジャンル：少女・学園・恋愛 / 好み度：★★★☆☆