マヒルの用心棒 大岩ケンジ

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ある組織から外れ日本で用心棒を生業とする青年・幸人。恩人の所有するビルの管理もやっているがあくまで管理代理であり、本来の管理人は行方不明だった。ある日その本来の管理人の妹が青年の前に現れる。
不老不死の秘法「老子の書」をめぐるバトルアクション・・かな。奸計というか狸と狐のだましあいっぽいトリッキーな要素もあります。演出がうまいのかわくわくする展開だし、内容はシリアスですが絵が明るめなので読みやすいと感じました。キャラクターもいい意味でインパクトがあるし。
ただ、いかんせん大人の事情でなのか物語が中途半端に終わってしまっているところが最大の難点。余白ページに物語のオチが文章で書かれていたのが涙を誘う。
それを読むとクライマックスが一番ドラマチックで見ごたえがありそうだったなーと感じてしまいます。絵も展開もけっこう好みだったので残念としか言いようがないですね。
個人的な萌えどころは幸人の過去話でした。幼いころ通っていた道場のエピソードが好きでしたねえ。あと偏愛的に幸人をおっかける元同胞(?)がなんともいえなかった。

大岩ケンジ
角川コミックス・エース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・アクション / 好み度:★★★☆☆