表に出ない隠れた悪人を裁く少女・断罪の乙女の物語。
主人公の少女がその断罪の乙女。めぼしをつけた悪人の前に出てそれを挑発、己の肉体を犠牲にして罪を重ねさせて応じた罰を相手に下すというパターン。
悪を裁く側ですが正義の味方というより彼女(と彼女の所属する人外の組織)の目的のためといった感じ。罪人を狩る存在だけど乙女自身が罪人をつくってるような図式だしなー。
設定上、大人向けな展開があるのですが状況のわりにさほど生々しくないです。男性陣からすれば消化不良かもしれない(笑)
主人公はその置かれた立場から寡黙で排他的なキャラクターですが偶然彼女の存在を知ったマイペースで軽い性格のクラスメイトが半ば強引に主人公と関わりをもちその掛け合いが物語の明の部分を担っています。ま、ありがちではありますが。
主人公以外の乙女たちも出てくるし話がどう回っていくのか。余談ですが乙女には二つ名がそれぞれあり、主人公の二つ名が断罪の乙女ということらしいです。
ケータイを媒体に連載されたからか白と黒がはっきりしていて大ゴマが多めなのが特徴。絵が大きいからといって手抜きってわけじゃなくたぶん画面の大きさを考慮してのことなんだろうなと。
結城さくや
グリーンアローコミックス4巻 / グリーンアロー出版社
ジャンル:ドラマ・オカルトアクション / 好み度:★★☆☆☆