近未来、戦争が続く中近東で殺しても死なない兵士たちが存在した。
その事実から９年前に話は戻る。著名な科学者の両親を持つ少女は父とともにイタリア旅行にきていた。知人の案内で来たのだが何者かの陰謀により暗殺者に狙われ父親は絶命、少女も額を銃で打ち抜かれ焼かれてしまう。
父親は身体の内側から損傷した細胞を驚異的な速度で自然治癒させる研究を、母親は身体機能を増幅させる技術の研究をしていた。ともに娘のための研究だったがそれに目をつけた者が少女の幸福をこわす。しかしその研究が少女を奇跡の生還へと導くという展開。
少女は体を修復していた間に、一人の不遇な少年が少女を見つける。そして少年は少女とともに行動することになる。
はじめは場面がころころかわってわかりずらかったのですが１巻目で点と線がつながっている構成になっています。かなり情報が詰まっていて壮大なテーマから作者の意気込みが感じられるタイトル。
しかし悪役のキャラがかなり変質的な性格ばかりだし、ごつくて、どのキャラも似たような風貌の絵柄、グロテスクな表現も多く、個人的には生理的に受け付けない部分が多かったのが難。
物語がかなり大きいのでまとめて読んだほうがいいかも。最後はちょっとまとめきれてない印象を受けますが。
巻来功士
BUNCH COMICS全５巻 / 新潮社
ジャンル：青年・戦争 / 好み度：★★★☆☆