ニートの青年にある日、覚えのない小包が届く。中には緩衝材で厳重に梱包された腕時計のような腕輪だった。同封されたデータをパソコンで見ると、それは1億をかけたゲームの道具であり、腕輪をつけた者同士が特定の条件で会い、腕輪をクロスさせ腕輪がはずれたほうに1億が渡るというルールだという。停滞した状況から変化のきっかけを心の中では待ち望んでいた青年は腕輪をつけ町に出るが・・。
何度かゲームの参加者と接触し、他者の腕輪が外れるのも見たがその当事者は一億どころか死亡をしてしまう。主人公は、後に主人公とバディを組むアーティストの青年とともにこのゲームの謎にせまるという展開。
都会を舞台にしたサバイバルゲームのジャンルなのかな。参加者に知らされたゲームのルールとは真逆の展開を見せておりゲームの仕掛け人の意図や腕輪がはずれたほうが死亡するのかといった原理はまったくわからないのがもどかしいです。主人公が最初にクロスした女性は知っているようではあったけど・・・。
冒頭に引きこもりの若者対策に熱心な若手議員と幹事長の平行線の会話があるのですがこれがゲームのきっかけになっているのかな~。
追々それらの謎が明らかになっていけば面白くなってきそうではあるのですがゲームの内容と描写に興味をひくものが薄くて微妙とも言え、まとめて読んだほうがいいタイトルなのかな。
原作:嵐田武 / 漫画:橋本エイジ
BUNCH コミックス全3巻 / 新潮社
ジャンル:青年・サスペンスアクション / 好み度:★★★☆☆