名門貴族で大手玩具メーカーの社長でもある少年には使えない使用人たちと有能すぎる執事が一人。彼らの周りで起こる事件や日常を描いた物語。・・・でいいのかな。
執事で闇の者で主が少年で女装もして暗い過去があって・・萌え要素をあますところなく詰め込んでるなーという印象が強いです。本編はファンタジー要素あり探偵モノありコメディ要素もシリアス要素ももちろんありでお約束はきっちりおさえてある感じ。
これも基本、キャラが勝手に動き回っていますが物語の構造がさほど複雑ではなく、キャラクターを魅せることに集中しているようで読みやすくなっています。
お貴族さまの生活習慣とか執事の仕事とかの描写はわりと丁寧なのが個人的に好きだったり。それにしても1巻最後の台詞に寒さを覚えてしまったのは私が年を取っているからなのか・・・。
はじめのほうは若者女の子向けのノリで、ちょっとついていけないかなと思っていたのですが巻が進むにつれて演出が練れてきたのか落ち着いてきたのか、個人的に読みやすくなってうれしいです。
シエルとセバスチャンの主従だけど決して甘くない関係、独特の緊張感はたまらなく萌える(笑)。セバスチャンの正体と本質から見てこの微妙な関係は当然なのですが。
枢やな
Gファンタジーコミックス1~ / スクウェア・エニックス
ジャンル:少年・ファンタジー・アクション / 好み度:★★★★☆