人の良い神主と金にシビアな巫女さんをはじめとする個性豊かかつどこか難儀なところも持つ様々なキャラたちが織り成すギャグコメディ。
画面2分割、上下に呼んでいくコマ割りが定型。4コマ形式にコマ数が増えているといえばいいのか。そういう構成なので内容も4コマに近くコメディというよりオチをつけるギャグものといった感じ。
当初は神主と巫女の、いろんな意味で息ぴったりなコンビによる除霊などのネタかと思いきや、日本に住む三枚目系の吸血鬼や彼を狩ろうとするちょっと間抜けなハンターの少女などいろんなキャラが主格となっています。そして巻を重ねるごとにメインキャラがじりじりと増えていく。
まあ4ページくらいで1つのネタという感じなので主格がころころ変わっても違和感はないですが。うだうだやって当初の目的とぜんぜん違うオチで〆るという黄金のギャグパターン。
昨今のキャラ重視の作品と違い内容勝負の懐かしい感じの漫画です。気楽に読めるし定型コマ形式というのもあって値段分以上に楽しめる仕様。いろんな意味で凡庸、それゆえにひまつぶしに最適なタイトルでした。
島田英次郎
少年マガジンKC全8巻 / 講談社
ジャンル:少年・ギャグ / 好み度:★★★☆☆